拝見しているブログ「※餌を与えないでください。」さまで紹介されていて、気になっていた食べ物がありました。台湾美食の台湾そば(¥680)です。今日、機会があって、早速食べてきました。
初めてカウンターに座った台湾美食は、噂に違わずかなり狭め。5人も並べば、一杯になってしまいそうです。店内は、赤を基調としたおめでたい色に、金色に型抜かれたり、縁取りされた文字で一杯のポスターが躍っています。店員さんたちの間で飛び交うのは、中国語。異国情緒にあふれています。
注文してから少し待って、出てきました。心なしか、お丼が大きい。ボリュームたっぷりな感じです。
食べてみて、調理に時間がかかった理由がすぐに分かりました。麺が独特なのです。やや茶色がかっているものの、半分透き通っている麺は、きしめんのように平べったい。この面積と、食べたときのコシを考えれば、茹でる時間がかかるのも納得です。形と色に負けず、食感も独特でした。しっとりさくっと歯触りが、珍しい麺です。
スープは、正直に申し上げて何味かは分かりません。塩味がベースのようですが、鶏のダシが入っている様でもあり、野菜の甘みを感じる気がして、鼻をくすぐるのは八角の独特の香り。これと決められないほど、様々な味が微妙に混ざり合っているのですが、これが後を引きます。レンゲでスープを何口かいただいていると、決して辛くはないのですが、体が反応して汗が出てきました。
独特の麺とスープに合わせてあるのは、台湾の雰囲気が満点の具材です。シャキッと火が通っている野菜、薄くスライスしたタケノコは素材そのままの味。一方、ルーローとメンマには、濃いほどの味がついており、一緒に食べる具によって、全体の雰囲気が変わります。
テイクアウトをするお弁当などと比べると、少々割高感があるのは事実です。しかし、いろいろなラーメンが味わえる中野に、また1つ特別な一杯が加わったと感じたほど、麺もスープも具材も、珍しくおいしいものでした。
輪切りのネギが入っていたのですが、下まで包丁が入っていなくて一部つながっていたものがありました。麺は、端の方であろう、太い切れはし状のものがお丼に浮かんでいたりしました。そんな手作り感覚も、どこか得した気分になるラーメンでした。
★関連エントリー:台湾美食の魯肉飯(ルーロー飯)(中野区の中華)
★お店情報:中野区中野3-33-20、03-5342-3575、AM11:30?PM10:00、無休
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