仕事で、茶室へ行ってまいりました。撮影参加者全員に、白い靴下を持参する旨連絡があり、急遽100円ショップで調達することに。近くにあって助かりました。
お茶の心得など無い不躾者故、すべてが新鮮な体験です。和装の女性に出迎えられたこと。掛け軸を変えることで、部屋全体の印象ががらりと変わること。掛け軸に描かれた絵や短歌の鑑賞。茶室までに用意された履き物が草履であったり、茶室の造りの説明や茶器について。部屋への入り方と出方の作法。普段あまり使わない部分の神経を尖らせつつ、仕事とは違った緊張感の中で過ごしました。
ご厚意で、お茶を点てていただきました。茶器も先生が作ったことや、とあるものは某美術館に納められているなどを伺うと、やり慣れない正座もあって緊張感がピークに。一通りいただいた後、別の茶器を見せていただいたのですが、お茶の心得がある人が箱から出した瞬間、あわててそっと包み直していたのを目の当たりにして、まだまだ気が抜けないと思い直したり。予定時間をずいぶんとオーバーしてしまったのですが、あっという間でした。
様式美や侘びにたっぷりと触れた、濃い時間を過ごしてしまいました。
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