中野駅からはやや距離がある洋食屋さん、シェオノでランチのカレーをいただきました。
感じたのは、深い辛さ。スプーンにギリギリ載るくらいの大きさにカットされた、ボンレスのチキンがごろんと入っています。ニンジンやジャガイモなどの野菜は小さめ。お馴染みの具が入っていながらも、チキンがフィーチャーされたカレーです。
カレーという料理は、ある意味厳密にカテゴライズされています。家庭のカレー、アジアン風のカレー、日本料理屋さんのカレー、そして本格インドカレーと洋風カレーのようにです。シェ・オノのカレーは、見た目は家庭風でありながら、味はレストランのそれであり、奥深さを感じました。見た目以上に、なかなかスパイシーで、辛さが後を引きます。
ですがその辛さは、インドのスパイス風味ではなく、また刺激的なものではありません。フォンドボゥの濃さといいますか、ラーメンでいうところのカエシの様な、そのお店の味の素となっている調味料の濃さを感じます。その濃厚さに、スパイスの辛さが乗っているという風です。
また、ジンジャーの効いたスープがおいしかった。カレーとは別の辛さで、舌をリセットしてくれました。もちろん、ドレッシングがおいしいサラダも、取り放題なピクルスも、食後のコーヒーも、いつも通りのおいしさです。
陽気な接客、良い意味で敷居の低い店頭。そして料理に表現された、家庭風とプロの味の心地よい折衷さ。シェ・オノの真骨頂なメニューです。(¥850)
★お店情報:東京都中野区中野5-53-9、03-3319-7947、11:30-14:00(月-金)、8:00-22:00、定休・日、祝日
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