JR中野駅北口のアーケード、中野サンモールに大きな絵が飾られています。通るときに上を見上げてしまったり。あるいは裏表で飾られているので振り返ってみたり。歩くのにちょっと時間がかかってしまったりします。
どの作品も、中学生の感性があふれていて、見ていて楽しいです。
どれもアーケードの幅一杯にキャンバスが広がっている、文字通りの大作なので、実際に見たときの迫力は満点です。それには及びませんが、気になった3点をご紹介したいと思います。なお、これらは気になった作品を勝手に掲載をしているもので、何らかの基準によって順位をつけたり、評価をしているのではないことをご了解ください。
まずは、中野区立第二中学校の「未来の中野」です!
よーく見てみると、若干キャンバスの表面が浮き上がっています。別の紙に描いた絵を、貼り付けているのですね。おそらくは想定したものではないのでしょうが、結果的に凹凸が生まれ、未来の中野を最近流行の3Dで表現しています。その手法が印象に残りました。
続いては、中野区立第七中学校の「楽園」です!!
水と緑と土が一杯に表現された中に、いろいろな植物や昆虫、動物などが仲良く同居しています。地球のいろいろなところから集まってきた、生物たちの楽園。そこに人間はいません。人間という存在、価値、そして楽園という題名に考えさせられる作品です。
最後に、中野区立緑野中学校の「日本の2011年」です!!!
昨年は、本当にいろいろなことがありました。テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」になぞらえるなら、日本の現代史に於いて、敗戦というファーストインパクトに続く、未曾有の大惨事を引き起こしたセカンドインパクトのあった年。この次、すなわちサードインパクトが起こることは、なんとしてでも阻止しなくてはなりません。そんな年を描くのに、緑野中学校の皆さんは、これらの題材を選びました。モチーフに関しましては率直に申し上げて少々考えるところはあります。ですが、このような絵を描く皆さんなら、やがて否応なしに受け取ることになるであろう、社会というバトンをぎゅっと握りしめて、他の世代よりもスピード早く走っていってくれそうな気がするのです。
他にも見ていて楽しい作品ばかり。当分、中野サンモールアーケードを通るときはいろいろなことを感じながら楽しく歩けそうです。
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