キッチン南海沼袋店のカツカレー

■このお店があるのだから、西武新宿線沼袋駅周辺でのランチは安泰

キッチン南海は、いろいろな所にある気がします。ですがいずれもニッポンの洋食店的な店構えとメニュー構成、そしてリーズナブルな価格であるという噂があり、いつか行ってみたいと思っていたお店でした。以前、機会があって行くことが出来ました。

キッチン南海沼袋店

出迎えてくれたのは、おそらくオーナーシェフのご夫婦。息がぴったりで、店主さまと思われるコックさまがいらっしゃいませと声をかけ、メニューを尋ね、間髪入れず奥様にメニューを伝えると、今度は奥様がお水とスプーンを持ってきてくださいました。見事な連係プレーです。注文したのはカツカレー(¥580)です。

そして個人プレーも見事でした。目の前でカツが揚げられ、カットされ、盛りつけが行われます。お味噌汁は奥様がよそってくださいました。「熱いです、ごめんなさい」とのお言葉付きでした。

もりもり食べていると、常連らしい方が来店しました。お一人は「後ですぐ来ます」とお断りをした上で、入店しないのにオーダーをして、それが受け付けられていました。もう一人は「串カレー」とのこと。聞き慣れない料理名に動揺しながらメニューを見ると、どうやら揚げ物をトッピングしたカレーは数種類あるらしく、他にもロースカツカレーなどが掲載されていました。奥が深いです。

キッチン南海沼袋店のカツカレー

カツカレーは、ちょっと固めの炊き具合のライスにまとわりつく、日本式カレーライスで、ルーはとろとろ。ちょっぴり後に残る辛さが、ルーのコクを引き立てていました。カツはやや薄めですが、スプーンで切り分けることが出来る、さっくりとした揚げ上がりのほくほくしたものでした。スプーンが進む、懐かしい安心の味です。

カウンターのお店、温かく家庭的な接客、地元密着のお客さま、リーズナブルでコストパフォーマンスの高いメニュー。この様なお店が存在している事実は、沼袋駅周辺の皆さまにとって、この上ない幸福であるに間違いないでしょう。特に特別な接客を受けた印象はありません。ですが別次元の価値観・時間軸で、お腹ばかりか心も満足するお店でした。

★お店情報:東京都中野区沼袋3-27-6 、03-3386-7335、11:30 – 22:00

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