ホームページの削除

ホームページの削除について、説明をさせていただきました。

以前のエントリーでも、削除については触れたことがありました。基本的に、ホームページを作り、公開をした後での削除はなるべく行わないようにしており、その方針と理由を説明し、納得をしていただいた上で制作することを心がけています。

削除をなるべくしないのには、主に2つの理由があります。1つは、管理上の問題。該当するホームページを削除しても、それで済むということではありません。SEOやユーザビリティに問題がないように、いくつかの仕掛けをしなくてはならないので、「ただ消してくれればいい」とは行かないのが現実です。

そして、もう一つは、完全な削除が難しいから。検索エンジンのキャッシュは、場合により消すことも出来るかもしれませんが、確実とはクライアント様にお約束が出来ません。さらに、一般のユーザーの方がデジタルのコピーや印刷をしてしまっていたら、こちらではどうすることも出来ません。一度公開したホームページを、無かったことにするのは、実はやっかいなのです。

ここのところ続いて、トラブルが発生しました。

中でも、理由の後者がご納得いただけないことが多いですね。自分のホームページであるのに、情報が完全に消すことが出来かねる場合があるという旨の説明が、余計に事態を複雑にさせます。もちろん、誤解をされないように出来る限り説明をするのですが、「データを完全に消して、誰にも見られないようにする」ことに”素直にYesと言わない”(当方の立場から言うと、断言出来ない)ことが、責任逃れやサボタージュと受け取られ、感情的にもこじれてしまう場合もあります。法的手段をにおわせる方もいらっしゃいます。

もちろん、実際はそれほどシビアではありません。ですが、「確実に」「絶対に」「すぐに」「完全に」などの言葉を使われると、首肯しかねるのは、確か。共通認識がなかなか持てない現場に立つと、ホームページがまだまだ新しいメディアであるということを実感します。

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