新聞などでも取り上げられたニュースですので、ご存じの方も多いと思います。検索エンジンのグーグルが、中国でのサービスを止めるかもしれないという報道がありました。
■Googleが中国からの撤退示唆、「検閲をこれ以上容認できない」 (INTERNET Watch)
■Google、中国事業閉鎖の可能性 言論の自由の問題めぐり(ITmedia News)
これらのニュースで初めて、中国で検索をすると一定のフィルターがかかっていることに気がつかれた方がいらっしゃるかもしれません。よく言われているのが、「天安門事件」を検索しても検索結果に表示されないなどと言われています。この件は、ヤフー、msn、そしてGoogleの幹部を呼んで、アメリカ議会でも取り上げられました。
一方で今回とは全く別の機会、時間のとある時に「Googleの検索結果に表示されなければ、そのサイトは存在しないことも同じである」という趣旨の発言がGoogleの関係者からなされたとも言われています。Googleは一企業であり、検閲を行う立場にはありません。ですがGoogleの運営ポリシーに違反したといわれるウェブサイトが検索結果に表示されない、グーグル八分と呼ばれる現象があることも確か。検閲とは、果たして。
ネット生活になくてはならない検索エンジンですが、実はこういった論点もあることが今回のニュースでより多くの方に明らかになったのは、興味深いです。
★関連:天安門事件の「戦車の男」、中国で閲覧可能に グーグルの検閲中止発表後(AFPBB news)
(2010/01/14:一部追加しました)
コメント