いわゆるグルーポン問題について、いろいろな記事をインターネット上で見かける様になりました。
■5分でわかるグルーポンの仕組みと抜け道(ホームページを作る人のネタ帳さま)
■アメリカ人もグルーポン(Groupon)で大失敗(Market Hackさま)
■「家族に勧められる商品以外はダメ」クーポンサイトPikuが掲載基準を開示 (INTERNET Watch)
■「二重価格」とは ”Groupon系”サービスの注意点(INTERNET Watch)
尋ねられることも多いですが、その視点から考えると個人的には2つのことがポイントであると思います。
(1)ロスを最小限にするシステムであること。そもそもの出発点は、お客の入りが見込めないタイミングやサービス、商品などについて、ゼロよりはましだから、と安価で提供する仕組みです。従って「どれくらい収益を上げるか」というのは戦略的に逆の勘違いであり「どれくらい損をカバー出来るか」が正しい判断です。
(2)少なくとも中期的な戦略が必要であること。Market Hackさまが述べられているとおり、この仕組みを使うことは従来顧客にはなり得なかったであろうユーザー層にリーチすることです。従って、クーポンを使って新規顧客を得るのではなく、クーポンを使ったユーザーをいかにリピート客にするか。言い換えますと、クーポンを使うその時の短期的な営業戦略ではなく、次にクーポン無しで来店してもらう仕組みを作る中期的な戦略が必要となります。クーポンで来てくれたユーザーが、クーポンがないと来ないのであれば、それは目的・方法共に間違っていると言わざるを得ません。
善意を以てWin-Win-Winになるはずの仕組みが、悪意によってWin-Lose-Loseになるのは果たして。「これだからインターネットは信用出来ない」「インターネット屋は虚業だ」という言葉を聞くのは複雑です。
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