JR中野駅北口、西友中野ブロードウェイ店の入り口の近くにオープンした、スパイラル飯店でランチをいただきました。
中野ラーメンストリートから、東西に延びる路地を入った左手にあるお店です。
ランチメニューは、定食!炒飯!拉麺!
お店の前にメニューのお写真はあるのですが、具体的にどの様なメニューがあるのか。果たしてランチメニューはあるのか、わからないままお店に入りました。カウンターにはメニュー表があり、ランチメニューの案内があります。大きく分けて、定食とチャーハン、ラーメンでした。ラーメンは、担々麺が別項目となっており、お店のこだわりを感じます。
また、メニューの内4つのフォントの色が赤になっていました。ステルスおすすめでしょうか?
この内、メニュー表の一番左上にあり、なおかつ赤字になっていた、赤麻婆豆腐定食をお願いしました。ライス、スープ付きです。
まさかの麻婆豆腐 in お丼(かなりひたひた)
しばらく待ってお料理が出てきました。…。特に決まりはないでしょうが、麻婆豆腐とはやや深めのお皿に盛られてくるものではないでしょうか?しかし、実際に出てきた器は、お丼です。もしやと思ってレンゲで深くすくってみたのですが、現れるのは麻婆豆腐です。ライスや麺が入っているのではありません。
お丼一杯の麻婆豆腐。しかも、お店自らメニューに「痺辛!」と標榜する、おそらくはパンチがあるものが、この量です。
表面にうっすらと透明な層があります。その下から、調味料で味付けされ、溶け出した味が赤く透けて見えます。赤い色はまだらになっており、しびれや辛みのコントラストが予想できます。
果たしていただいてみると、なるほど、確かにマーでラーです。マーである中国山椒はかなりの存在感がありますが、ギリギリ辛みに隠れる感じ。ピリッとしたシビれ具合はありますが、強さと味と風味のバランスがいいです。ラーである辛みでは、唐辛子とは違う塩みと辛さも感じます。トウチでしょうか?
どちらかというと、シビれる辛さを、唐辛子のピリ辛さが上書きするので、最初の印象は違うものの、食べ慣れた「辛い麻婆豆腐」という感じ。メニューの説明にあったほのかな甘さはお豆腐から来るものでしょうか。お豆腐の味も、お米の味も、これまた辛さに上書きされて、消えていきます。
シビれるのに、辛くて食べやすいという、不思議な麻婆豆腐です。
また、お肉とお豆腐のバランスもよかったです。さらには、カウンターの上に調味料は一切ありません。お店の味付けにこだわりを持っているのでしょう。
ただ、辛さが苦手な方だったら、やや辛味が強いかもしれません。そもそもこのメニューを選ばないかもしれませんが、ある程度の覚悟が必要でしょう。
不思議なスープがよい口直しに
ランチメニューで、スープとライスがついてきます。実はスープは、最初に口を付けたのですが、正直に申し上げて不思議な味でした。麻婆豆腐とは違った粘度のオイリーさがあり、動物系ダシ(豚骨)のような、お豆の風味があるような?、でもやや薄口で、味を表現するのが難しいものだったです。
ところが、麻婆豆腐と合わせると、見事に味の印象をリセットしてくれます。まるで辛味油を別の油で洗い流すかのよう。麻婆豆腐に合わせたスープだったのですね。
ちょっとシビれて、辛くて、ボリューム満点
本格的な印象ながら、食べやすい辛い麻婆豆腐だったのですが、ボリュームも満点でした。麻婆豆腐をお丼で食べる経験は、なかなかないと思います。看板メニューだからこその(?)サービスなのか、お店の心意気かはわかりませんが、お腹がいっぱいになりました。
麻婆豆腐の印象から、他のメニューも楽しみです。
スパイラル飯店
ジャンル:中華料理
住所:東京都中野区中野5-53-2
電話:050-5589-0270
営業時間:11:30-23:30
定休日:なし
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