行ってみたいお店は、たくさんあります。あることは知っていても、敷居が高そうだったり、近くを通るタイミングが合わなかったり、そもそも平日には行けそうもないところだったりと、行けない事情は様々。
行きたいけど行けないお店、もどかしいです。
このお店もその内の1軒です。JR東中野駅南口の、生駒軒です。閉店予定の張り紙があったという情報をインターネットで知りまして、行って来ました。
正直に申し上げて、徒歩だと結構歩きます。東中野の有名なラーメン店、かしわぎのさらに先。改札を下りて右手にまっすぐ進む道を、ずっと進むので迷いはしませんが、よく見ていないと、素通りしてしまいそうな、佇まいです。
のれんがでていなかったので、ひょっとしてと思ったのですが、営業中という張り紙がありました。やっていました。よかったです。
初めてのお店は、出来るだけ情報を集めないで行くのですが、この時はそうはいきません。事前収集した情報によると、ラーメンと半チャーハンが一緒に食べられるお得なセットメニューがあるとのことで、それを注文するつもりでした。果たして、カウンターの前にポップが貼られています。わかりやすい。麺はラーメンやタンメンなど選べたので、広東麺をお願いしました。
チャーハンは、女将さんと思われる女性が中華鍋を振って、調理をしていました。そういえば、薬師あいロードの代一元もそうだったな、などと思いました。
他の方の注文のタイミングもあったのか、半チャーハンが広東麺よりも先に、あまり待たずに出していただきました。
芸術性を感じるほど綺麗にお椀型によそられたチャーハン。お米の粒が立っていて、焦げているのではなく、カラッとした感じに見受けられましたが、いただいてみると印象が違う。パラッモチッとした食感でした。パラパラではなく、お米が適度にまとまってきます。外側こそ堅めなのですが、薄皮1枚、中は別の食感でもっちりしていて、食べ応え感があります。風味は、塩味がほんのり。玉子、ネギ、チャーシューはまんべんなく散らばっていてアクセントになっていました。
チャーハンを食べていると、広東麺も出来上がってきました。
広東麺は、画像でも伝わると思うのですが、アツアツです。とろみはそれほどでなく、具に味をまとわせている感じ。そして見た目通り、野菜がたっぷりです。ピーマンが大ぶりで入っていたのは珍しいですね。
つい、街中華とひとくくりにしてしまいがちですが、この地にあって、お客さまに愛されていた中華料理店に違いありません。お店の雰囲気も、内装も、お料理も、お店の方のお人柄もここだけ。カウンターに数人、テーブル3卓のお店に、お客さまがひっきりなしにいらっしゃるので、後ろ髪を引かれながらお店を出ました。ごちそうさまでした。
中華料理 生駒軒
ジャンル:ラーメン、つけ麺、中華料理
住所:東京都中野区東中野1-15-5
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